無人機そのものの開発は第一次世界大戦からあるらしいのだが、無人機ドローンでの攻撃が目に付くようになったのは、911同時多発テロでアメリカがアフガンへ侵攻してからだ。アフガン人の抵抗に手を焼いたアメリカによる作戦。アメリカ人の被害を避けるために専ら使用した無人機は、アルカイダやタリバンの指導者を狙ったものだとされている。だが2010年までに110件を超えた攻撃での死者は1000人以上、その大半はターゲットの近くにいた家族や無関係の市民だと言う。その後、20年間にわたったアフガン戦争では市民5万人近くが、タリバーンも5万人以上が犠牲になっている。
それにしても、今回のパレスチナ・ハマスの指導者を狙ったドローンによる攻撃には、恐るべきものがある。半ば崩壊された建物、2階の内部にドローンが飛んで入って行く・・操縦者によってあらゆる場所に侵入して行けるのが分ったドローン。20年も前のアフガン時代に飛ばしていた無人機とは大きく性能も異なるようだ。アメリカのバイデン大統領は、ハマスの最高指導者がドローンによって殺害されたのを、電話でイスラエル首相に「祝福」と言うが・・少なくとも1人の人間を殺害して「祝福するようなことか!」との思いは拭えない。
ドローンの撮影では普段は絶対に見られない凄い景色・風景がTVなどで見られるようになって、ただただ感激・感動ではあるし、配送や農薬散布など等、など等に貢献することで新たな時代が来ているのも分かるが、反面、悪意をもって使用すれば悪魔の存在だ。
午後の礼拝、200mばかり西にあるモスクへ秋日和の中を人々が三々五々、歩いて行く。ごく普通の日々って素晴らしいとあらためて想えるな。礼拝後の時間から正義党による「憲法改正反対」集会だ。民主主義からどんどん遠くなるパキスタンの憲法改悪・・パキスタン(中産階級以上の国民)が国を見捨て海外へ逃避しようとするのも無理はない。