犠牲祭

犠牲祭休日は7月31日~8月2日との政府発表だ。同時に治安当局からは、ここのところ増えているテロの脅威に関する注意喚起も出た。    
先般の断食明け大祭と同じく、この犠牲祭を過ごすためにはお金が要る。服や靴の新調、親戚・知人のためのご馳走、最も大切な神に捧げるための家畜は大金だ。結果、泥棒・強盗は必然的に増えるからとの注意喚起も出ている。だから昨日の野外大バザールでの大量購入には車が必要だし、車上荒らしくらいなら諦めの範疇だが、車ごと盗られては・・とスタッフたちは相当にビビった様子だ。     

クリミア・コンゴ出血熱。「家畜市で購入して来た牛・ヤギに寄生するダニを介して、感染した家畜の血液や肉と接触することにより、出血熱に感染するリスクが高まる」という注意が、ここ数年出るようになった。オバハンの家でも数年前までは屠殺する人に来てもらい、家で牛を屠殺していたが止めになった。屠殺する人は、本当に屠殺をするだけで、以降の生暖かい肉を細かく解体するのと、袋詰めはスタッフ2~3人とオバハンの仕事だった(神に捧げた家畜の肉の3分の1は近隣の貧しい人々に振る舞われる)      
犠牲祭で神に捧げるために「屠殺」をする家畜の市。政府は3密禁止だけではなく様々な禁止事項を通達しているが、写真で見る限り相変わらず順守はされていない。子供が家畜市に入ることを禁止していると言うのに、写真で見れば10歳になるかならない子供たちもが大きな牛を曳いている。1年分の生活費に見合う大金が入る喜び。そして1~2年かけて育てた大切な牛を売るのだもの・・気持ちは分かると言うものだ。あの子供たちが「病気」にならないようにと心から祈るわ。
ウチのスタッフたちは田舎で待つ家族や子供たちへのお土産・ボーナスを携えて8日間のお休み、早々と実家へ帰った。コロナに罹らず無事に帰って来ますように~と、切実に念じている。