新しい生活様式

政府の専門家会議が、コロナ感染の広がりを防ぐためにと「新しい生活様式」の具体例を示して下さった。大変有難いことだと思う。が、日本の一般大衆には、こうした「指示」をしないと分からないアホ共だと専門家の方々は想っているのかね? 中にはコロナに感染していても、虚偽の報告をしてうろつき感染を広める人もあるし、反対に感染していなくとも感染していると言って嫌がらせをする人も中にはあろう。    
しかし日本の高校就学率は98.8% 12年間も学び、さらに近年の日本の大学・短大への進学率は60%であろう。それでも「小中学生に言い聞かせるような事柄」を言って頂かないと分からないのかね? ここまで「子ども扱い」されている日本人って何よ?     
パキスタン人口2億2000万人の60%以上が農山村に住み、小学校(5年間)へ行っていないのは男子21%、女子32%ということになっている。シンド州やバロチスターン州、KP州などの田舎によっては半数以上が小学校へ行っていない。義務教育5年間の学費は無料だが、1人分の制服他、細々とした月々の経費が年間にしたら日雇い1ヶ月分以上の収入に当たる。現金収入のない田舎、子だくさんの家では子供を学校へ通わせるのは不可能だ。    
最近の「マスクを買うか食べ物を買うか」の選択と同じく、「娘たちに食べさせようか、それとも教育を受けさせようか」という悩みに通ずる。識字率(15歳以上男69%、女40%)というのが表向きのパキスタン発表だが、実際に読み書きが出来るのはさらに少ない。そうした後開発国の国民にならば、細々とした「新しい生活様式」の具体例もある程度は・・・と、書きながら・・毎日、口やかましく言い聞かせているウチのスタッフでさえも、3密禁止が理解不能なのだと、気が付いた。
家族や周りをどれだけ大切に思うか・・という人間性の問題かね。