和平交渉

6日ぶりに澄んだ空になって暖かい陽が射した。郊外では降り続いた雨で麦が一気に倍近く背を伸ばし、菜の花は黄色のまだらで地面に染めていた。街路ではれんぎょうが花をつけ出したし、新芽が急速に膨らみ始めた。 首都を取り巻く1000m級の丘に降雪は見られなかったが、1時間ばかり離れたマリー丘陵などから東北部の山間は大雪だった。この数日の寒々しい雨のせいでガスストーブを使う家も多かったのか、昨夕は調理用のガスも足らなかったと聞く。
この寒波が日本へ向かったのだ、首都圏の大雪を目にし、きょうの都知事選の行方はどうかと気にしている。


6日から政府と武装勢力との間で初の和平交渉が、この4日間続いてトップニュースとなっている。政府の治安確保・和平に対する姿勢が解る。  パキスタンではムシャラフ元大統領がアメリカの言いなりになって反米・反政府武装勢力や、国内にある神学校に対して弾圧を強めた7~8年前から治安の悪化が急激に進んだ。2007年からイスラーム武装勢力TTP(タリバーン(連合)運動と近年では称されている)は自爆テロなどで政府や国民を脅かせていたのだが……  このほどパキスタン政府とTTPとの間で和平に向けた会合が持たれた。対話が和平合意に繋がるようにと祈っている。
しかし武装勢力は1枚岩ではなく、各地で活動する何十という武装勢力がTTP(タリバーン連合運動)と名乗っているだけだもの… 特に、他人の言うことを素直に聞いて行動する人間性を備えていない独立独歩の人が多い、当地のお国柄。 その上、いつの場合にも…「撥ねっ返り」はいて、合意が意味なさないことはあるからな…。
実はいま、子供たちが武装勢力になる(なっていく)過程、理由について考えている。