アメーバー911

きょうは薄日が射し、空にはうろこ雲やひつじ雲が浮かんで秋の気配は訪れたが、陽射しのせいで昼間は蒸し暑かった。しかしまだモンスーンが明けた様子ではない。例年ならば10月の上旬に上掛けの薄い布を出すのだが、今年は不安定に時々冷え込む夜があるので早々とタオルケットを出して準備。まったく捉えどころのない気候だ。

さて、きょうは米同時多発テロから早や11年にもなる。ツインタワーに2機の飛行機が突っ込み、ビルが崩壊して行ったさまは未だに衝撃となっている。あんなふうにビルが真下へ崩壊するのはオカシイ!!! 単なるアメリカ向けのテロではない!! ましてやアフガンはあのテロとは殆ど何の関係もなかっただろうに!!という気持ちは一生涯、残りそうだ。 大昔からアメリカに対する不信感、アメリカの下手くそなワンパターン化した策略、常に外敵を作って攻撃し続けて行かないとアメリカ経済が成り立たないこと等々、アメリカ関係の小説を(小説には殆ど元の話となる現実があり)読めば大いに解るパターンがいっぱいある。

最近のテロは、本来型の少人数による突撃型に(というべきか)多くが戻っているようだ。大型の派手なテロは(大国による)莫大な資金援助がないと実行できないのが通常だ。 本来的なテロというのは政治的に抑圧されている弱者が、政権に対して、あるいは大国等の強者に対して行う反撃の一種とでも言えば良いのかなぁ… テロ=暴力行為だから褒められることではないが、それにはそれなりの(テロ側の)理由もあろうかと思う。
特に、ここ数年で各種情報伝達が進み、色々な知識や知恵がつき、自己主張をする人間が増え、アメーバーのように細分化しながら(世界)各地へテロ組織は繁殖している。おまけにテロリストたちの連携だ… これは情報伝達技術のおかげを被っている。そのせいで、まともな市民生活者である我々も、いつ被害に遭うかわからないところが怖いな。

いまアフガンの武装勢力の影響が旧北方地域へも及んでいるのではないかと、一部では言われ始めている。今年の2月頃から続いているカラコルムハイウエー沿い、あるいはギルギットを中心とするシーア・スンニー派の抗争の後ろにあるのは……というわけだ。