宝の山~~

国防総省が、「アフガニスタンに眠る鉄や銅などの未開発鉱物資源の価値が1兆ドル(約92兆円)を超える可能性があることを明らかにした」と、当地の新聞でも一面下段トップ、通し見出しで報じている。
旧ソ連がアフガン侵攻後の1980年代に収集したデータを基に、調査・分析を進めて来たといい、鉄、銅、金のほか、リチウムなどの希少金属も大量にある他、鉄や銅、コバルトの巨大な埋蔵地のほか、大規模な金の鉱脈が確認されたのは、中部ガズニ州付近の塩湖だと!! また、リチウムの巨大な埋蔵地、超伝導物質の原料になるニオブも大量にあるとみられる! ニオブとはなんぞな?? それにしても、文字通り「宝の山」じゃん…

2003~2004年にかけては、植林に適した地域を探してガズニ州(県)の中を走り回った。タリバーン政権崩壊後の一番、治安が安定していたであろうその頃にあっても警察車輌の護衛を頼み、警官や兵士たちを最低でも3人は連れて走っていたものだ。そうか…あの湖の辺りに…と、なんだか感無量のものがある。感無量の因は、もう当分(10年か20年か30年)2度とオバハンたちがノコノコと行けない場所になっているからと、言い換えた方が良いかも。
データーを元に、アフガンの経済復興策を担う米国の特別チームがアフガン政府に対し採掘権管理の指導などを始めているというが、貧しいアフガン人たち自身が、この埋蔵鉱物によって豊かになれないのは目に見えている。 そして、宝の山を巡ってさらなる紛争の種になることも。


一面上段トップは、10日深夜からキルギスで起こり続いている民族間衝突だ。当地では12日からのTVニュースは、パキスタン人学生2人が死亡している他、人質になっているパキスタン人学生が多数(269人)もいると、このニュースばかりだ。(全体では2000人近い死傷者)
ラニ首相は早々に「対処」すべく、学生たちの安全のために軍用機などを即日で待機させている。中国などへは日本人の留学生も多く、広い中国に1万人とも2万人ともいう日本人学生がいる。仮に何かがあったら… 日本政府は救出にと即、対応出来るのであろうか? 私費留学には自己責任で~~と言うのであろうか??
パキスタンからキルギスへの留学生が多いのにも驚いた。パキスタンの医学部や工学部への入学はハードルが高く、多くが旧ロシアへ行くものとみられる。しかし、中には旧ロシアや中国新疆ウイグル地区などへの留学目的には、酒と女が自由だと言うのもいるからな…


在外投票用紙が、昨日、日本の選管から書留で届いた~~~
前回の「国政選挙」から、当地パキスタンの在外投票所は(投票する人が少ないのだろうか)運営経費がかかるのを避けるためなのか閉鎖になり、在外投票は本籍地への郵送で投票するようになった。国政参加への国民の権利、大切にしたい。