常緑樹の高木などの間に挟まれて茂っていた何本かの落葉樹が全ての葉を落とし、普段は鬱蒼と覆われ全く見通しのきかなかった1軒おいた隣の家の側壁が良く見え、なんだかとても新鮮で目新しい気分だ。我が家でも、この2日ばかりで大量の葉が落ち、スタッフたちは掃除に明け暮れ近場にあるゴミ集積場には落ち葉が山積みだ。一昔前ならば、どこの家でも、そして首都開発公社で働く道路掃除のオジサンたちも、山積みの落ち葉を気軽に燃やし、首都の上空に薄い煙がたなびく・・というのが冬の風物詩の1つだったと想うが、いまでは大気汚染が酷くなるからと落ち葉燃やしも禁止になっている。
近年のパキスタンでは、大気汚染が死因のトップになっていると(保健省の発表だろうが)ロイター通信などが報道している。大気汚染の人体への影響は、すでに14世紀にはイギリスで問題になっていたと言う。工業の発展に伴う石炭使用の増加、家庭用の暖房で石炭使用で空気が汚れ、人々の生活を不快にしたというので1306年には早々と規制されたとか。
パキスタンでは10数年前に960万台だった車両が、今では3500万台へと増加。(日本のように車検制度があるわけではないし)大気汚染物質の40%を排出するのが自動車だと発表されている。
パキスタン政府は官民パートーナーシップとやらで電動バスを中国から輸入、2年前からカラチやラホール、イスラマバードなど大都市で運行を始めたが、全土で100台程度のバスでは汚染抑制にもならん!ソーラーパネルも中国から大量に輸入、あれもこれも中国から。どうせパキスタン政府要人の一部が潤うシステムだろうと、分かっているだけに苦々しいわ。