買い物の直後に注意!

運転手は伯父さんのお葬式に帰らなかった(マスクや消毒液も持たせようと用意してあったが、それ等は使わずに済んだ) 運転手はつい2ヶ月前にも実父を亡くし、20日間もの休暇を取って既に今年分の有給休暇が残っていなかったこともある。広場のテントで過ごす2週間の「病欠」には経済的な問題も生じたようだ。   
パキスタン国内では食べられない人が増え、治安は悪化の一途をたどっている。低所得層の暮らす各地では、富裕層による喜捨ザカート、ボランティアが配給などで奮闘しているが、待ち受ける多くの人々にはなかなか届かない。州政府が大型トレーラーで運ぶ支援物資は、道中で待ち受ける人々に襲われ強奪される始末だ。息子が何時にない真剣な口調で言う。「一時に大量の買い物はしない。出来るだけ人の多い店へ行く。出かけるのは最少に」 聞けば市内でも買ったばかりの物を強奪される事件が頻発し出した。泥棒や強盗が増えているから、夜も気を抜けないと。   
昨日、政府は1200万家族(人口の半数に当たると想える)に毎月12000ルピー(日雇い労働者20日分の日当)の配布を決め、きょうから実施する。かつ、ロックダウンの影響が経済界にも出始めているので、日雇い労働者の多くが占める、建設業界と農業部門を機能させると。植物の栽培や収穫スケジュールは決まっている。収穫には大量の人々が従事する。収穫の時期を外すと生産、そして食料不足という、さらなる悪影響を受ける。あらゆる方向から国民生活を見てバランスを取る、「国民を飢えさせない」と言う、施策の難しさを改めて考えてしまった。今の首相イムラーン・カーンは歴代の「やりたい放題、賄賂取り放題」の首相たちに比べ、本当に「運のない人」だと、心から同情する。