悪夢の山岳事故

昼前、久しぶりに心臓がバフバフした、血圧も計ってみたら心もち高い。昨夕、知り合いの記者からK2での遭難事故を聞き、熟睡できなかったせいだと想われる。過去に何回も何回も経験した山岳事故の夢を見続け、結局未明の4時前から起き出してしまった。
パキスタンへ来て1等最初に手配をした登山隊の事故。1981年の7月7日、きょうのようにモンスーンで重く暑苦しく粘るような夜に聞いたガッシャーブルム4での、氷塔崩壊によって4人が墜落した事故(4人を車で2㎞くらい追いかけ手を振り続けて送り出し、涙が止まらなかった)時からに始まり、その後も毎年続く事故にどれだけ気を揉んで来たか・・そして、どの事故も鮮明に覚えているところが悪夢になる。現地スカルドゥは明日から荒天の模様だ、ヘリコプターは飛ぶまいと想うだけで気が重い。無事にいて欲しいと、それだけを念じているのだが。
事故った2人は現在の日本のみならず世界的にも最強の登山家(アスリート)と呼ばれている。日本から登山のために長時間のフライト、そして夜遅く疲れてパキスタンイスラマバード)へと到着した登山者の全員が、翌朝は8時9時に起きて来るのに、最強の2人はどんなに遅く到着しても、翌朝は6時からトレーニング。マルガラ丘陵の頂上1200mを踏んで帰って来てから朝食を摂る。我が家からマルガラ丘陵の麓までが3㎞、麓から頂上までの標高差は700m、(若いころのオバハンでも)麓から頂上へは1時間半というところを、2人は僅か2時間ばかりで我が家から頂上までを往復する。2人とも律儀で、山から帰って来ると(トレーニングの続きのように)毎夏、我が家のスタッフたちでは不可能な高所での窓ふきや、高木の伐採をしてくれる・・ 登山に事故はつきものだ、続けていれば必ずのように「番が廻って来る」とは想いつつも、とにかく無事でいて欲しいと念じている。
それにしても今夏は、これで日本チーム3件目の事故だ・・天気がものすごく悪いというわけでもないのに・・どうしたことか・・悪夢の2024年夏だ。