イスラームの心

イスラマバードではコロナ・ワクチンの接種が大分すすんだようで、今夜は裏の家でカラフルなテントを張りまわし1年半ぶりに野外パーティの様相。オバハンの部屋からは高塀で遮られるのか、喧しい音楽は聞こえない。だが2階にある子供たちの部屋では、パーティ毎に喧しくて寝られないらしい。今夜は子供たちが留守、ドバイで良かったわ。
それにしても、賄いがないと1日を持て余す。普段なら1日最低でも6時間はキッチンに居るものなぁ~ 自分だけの食事だと、大好きな味噌ラーメンに青ネギてんこ盛りで食べてお終い! 洗い物も小鍋とどんぶり各1で手間いらず。
で、きょうはすることがなくなってスタッフたちの居住区に入り、奴らの冬物の衣料を引っ張り出して洗濯機に放りこんだ。冬物衣料が必要になるのには、もう1ヶ月もないというのに支給品だから惜しくも無いのだろう、洗いもせずに汚れたまま積み上げてある。冬物の布団や毛布も、冬が終わったらオバハンが号令をかけて洗わせている。当地の人には物を大切にするという習慣はない、大概が使い捨てだ。食べられるものでも平気で捨てるし(貧しい人が拾って行くとでも想っているのか)、オバハンのように米粒1粒1粒を拾って鶏のえさ箱に入れてのは、理解不能の様相。単なるドケチと想われているだけだろう。何を想われてもオバハンはオバハンであって、我が道を行くだけだが、インドと違って餓死者がないパキスタンだから、当地の人は食べ物をも平気で捨てる。
イスラームの相互扶助で貧しい人には近隣からの扶助(食べ物)もあるし。我が家の子供たちも週に1回くらい、近所の病院の外庭などで野宿している貧しい人、数十人に食べる物を運んでいる。子供たちは、そうすることを疑問に思わず、持てるものの義務だと理解しているところが、イスラーム精神の凄さでもあるな。